SHOPLIST.com by CROOZ ファストファッション通販トップの更なる挑戦

AIを使ったビジュアルコマースエンジン『デクワス.VISION』導入で

クリック率10倍、購入金額は2倍に!

 レディースからメンズ・キッズまで、幅広いジャンルのファストファッションブランドから購入できる通販サイト、『SHOPLIST.com by CROOZ(ショップリストドットコム・バイ・クルーズ)』。国内だけでなく、LAをはじめとした海外ブランドなど、気軽にリーズナブルな価格でショッピングを楽しむことができます。
 売上高は約214億円規模(2018年3月期。その後5月10日にクルーズ株式会社の方針により、グループ経営の一環としてSHOPLIST事業を承継)で、さらに拡大を続けています。

今回は、『SHOPLIST.com by CROOZ』を中心としたEC事業を行うCROOZ SHOPLIST株式会社 代表取締役社長の張本貴雄様と、プロダクト開発本部管掌 取締役の稲垣剛之様にお話を伺いました。

最高の商品に「出くわす=デクワス」サービス

張本氏 実は、うちの社内で最近『デクワス』という言葉が少し流行っています。

今期は「サーチ×ファインド×バイ」をキーワードとしているのですが、これは『探しやすく、最高の商品に出会い、最高の購入体験ができる』ということです。その中で「最高の出会い」に「出くわす」、つまり『デクワス』ってイイね、と。

CROOZ SHOPLIST株式会社 代表取締役社長 張本貴雄さまの画像
CROOZ SHOPLIST株式会社
代表取締役社長 張本貴雄さま

張本氏 「世の中のインフラをツクル」というのが、CROOZ SHOPLISTのビジョンです。

このビジョンは立ち上げ当初から掲げてきたもので、よく例えるのは「電車」。決められた時刻に来て乗れば確実に目的地に着く。それに対して、利用している人は特別な感謝は抱かず、当たり前に使っている。感謝されない、当たり前で、生活の一部となっている、そんなインフラ的なプロダクトをツクリたいという思いでこのビジョンを掲げています。

ブランドという発想から、「自分好みのファッション」へ

――――最近は、ユーザーさんの消費志向が、特定のブランド志向から「自分なりのおしゃれを追求」「ブランドの組み合わせによる、自分好みの演出」に変わりつつあるそうですね。

張本氏 モノを買うという消費行動、というより消費に関する考え方が、随分変わってきています。
かつては渋谷のファッションビルに行ってお目当てのショップに行き、ブランド単位で頭から足もとまで揃える時代があったと思いますが、今は「私らしい/私なりのファッション価値」や「自分が求める価値/出したい個性」に洋服を合わせていくようになりました。
750ブランド以上のアイテムを取りそろえ、それらをまとめて購入できるSHOPLIST.com by CROOZはその点で時代に合っていると思っています。

「探す」から、「でくわす」に

――――そうした背景のなかで、どういう課題をお持ちだったのか、そして、なぜ『デクワス.VISION』*をご採用いただくにいたったのか、その理由についてお聞かせください。

*『デクワス.VISION』についてはこちら http://www.deqwas.com/service/vision.html

張本氏 我々は今、約30万型、約130万SKU*のアイテムを取り扱っていますが、これほどのアイテム数があると、ユーザーさんは欲しいアイテムを探すことが難しいのです。たとえば、実際のお店で、30万アイテムがあったとしても、すべてを見ることはできません。

*Stock Keeping Unit(ストック・キーピング・ユニット)の略で、受発注・在庫管理を行うときの最小の管理単位

ネットのいいところは、陳列棚の制限がないので、いくらでも陳列できてしまう。その反面、全部を閲覧することができません。そこで「探す」という行為が非常に重要になってきます。さらに、それを探す必要がない、出会える、つまり「デクワス」という体験がより重要になっていくだろうなと感じました。

プラットフォームとしての我々の強みは、とにかく沢山のアイテムを取り揃えていることだと思っています。沢山のアイテムがない限り、ユーザーさんはアイテムに出会う機会も減ってしまう。

そんな中、我々がプラットフォームとして、ユーザーさんが欲しい商品に出会えるような機能を実現したいと思っていたところにサイジニアさんの『デクワス.VISION』があった。

導入に1週間、チューニングに2週間

――――実際にご導入いただいた際に、システム的にご苦労された点はありましたか?

稲垣氏  導入作業自体は問題なく導入できましたね。開発的に導入で大きな障害となることはありませんでした。導入までの期間は1週間程度、チューニングも2週間。ですので、トータルでもサービスインまで1ヶ月弱というところです。

サイジニアさん側のエンジニアのスキルレベルが高かったので、サイト側の表示するAPIの仕様やトラフィック対策等についても、非常に短い期間で検証・導入までいけたというのはありがたかったですね。

張本氏  エンジニアさんの技術のレベルの高さはサイジニア社の圧倒的優位性と言えますね。
我々もエンジニアを社内に抱えてサービスをツクッているので、コミュニケーションコストがすごく少なかった。プロフェッショナル同士の会話には壁がなく、非常にスムーズでした。

稲垣氏  そうですね、最初のタイミングから、具体的な内容について話ができて。あとはお互い持ち帰り、情報交換すれば進められて。我々とすると非常にやりやすかったですね。

CROOZ SHOPLIST株式会社 取締役 プロダクト開発本部管掌 稲垣剛之さまの画像
CROOZ SHOPLIST株式会社 取締役
プロダクト開発本部管掌 稲垣剛之さま

デクワス.VISIONによるおすすめイメージ図 デクワス.VISIONによるおすすめイメージ図 ビジュアルAIレコメンドの強み
ファストファッションにこそ画像解析レコメンドのアプローチが最適

―――― これから夏物がたくさん入荷すると思いますが、既存の行動履歴型レコメンドエンジンですと、データがたまってからしか適切なレコメンドができない。

ところが画像にもとづくレコメンドだと、入荷したタイミングからすぐにレコメンドできるのが大きなメリットです。

張本氏  まさにその通りです。
アイテムの入れ替わりが激しいファストファッションでは、行動履歴がたまってからのレコメンドでは遅く、そのときにはお勧めするアイテムの在庫が品薄だったりしてしまう。

だから、行動履歴をためてから解析する他社アプローチとは異なり、『デクワス.VISION』の画像解析による商品レコメンドはファストファッションには最適のアプローチだなと。入荷したばかりのアイテムでも、商品画像があれば入荷当日からレコメンドすることが可能。

さらにユーザーさん目線では、自分が「イイね」と思うファッションアイテムを写真で撮ったり、ネットで見つけた欲しいアイテムと似たようなアイテムを探すことができます。まさしく「デクワス」だなと感じ、「デクワス」にしかできないことがあると、すごく実感した瞬間でしたね。

個性が光る新興ブランドでもユーザーさんにつなげられるのが強み

―――― 現在750ブランド以上あるということですが、どんな商品をどう並べるかを決めるのは大変なことだと思います。

張本氏  ユーザーさんに対してどんな価値を提供できるか、どうしたらもっと喜んでいただけるかを常に考えています。
SHOPLISTはたくさんのブランドの、多くの商品を掲載しているのが強みであり、はじめて出店していただいた新興のブランドであっても、ユーザーさんが求めるものを届けられることを最強の武器にしたいと考えています。

しかしながら、現在多くのショップで使われている行動履歴型のレコメンドは、いわばユーザーさんのクリックに基づく人気投票。有名ブランドや人気商品は、たくさんクリックされるので、レコメンドが有名ブランドの人気商品ばかりになりがちですし、あっという間に在庫が品薄になってしまいます。

一方で、『デクワス.VISION』では、すべての商品画像をAIが解析してくれるので、全体的な人気投票ではなく、キラリと光る個性的な新興ブランドでもユーザーさんにきちんとレコメンド表示できることが素晴らしいですね。

クリック率で10倍、平均購入金額は2倍に

―――― 実際、導入後の効果についてはいかがでしょう?

稲垣氏  商品詳細ページの下段のところ、「関連アイテム」の枠が『デクワス.VISION』によるレコメンドです。この枠は以前の掲載アイテムと比べて、クリック率が10倍となりました。

クリック数が増えているため、コンバージョン率は下がっていますが以前と比べてコンバージョン数は約1.5倍から2倍にアップしました。

また、「関連アイテム」からの商品の売上も2倍になりました。

これは、『デクワス.VISION』によりユーザーさんがサイト内を回遊して、欲しかったアイテムにデクワした結果ではないかと思います。新しく採用した機能が商品を買う意思決定に大きく役立つ結果に繋がったことは我々としてうれしいところです。

SHOPLISTならではの使い方とデクワスの親和性
「機会損失」を減らし、「ついで買い」を増やす

稲垣氏  常にすべての商品のカラーバリエーションが在庫としてあるわけではないので、仮に、ユーザーさんが欲しいと思う商品の「緑色がない」となった場合、その下のレコメンド部分に緑色の別な商品があったら買っていただけるかもしれない。これは、「機会損失」が減るという効果につながっていると思います。

さらに、クリック率が向上したことで、さまざまな商品ページへの回遊が増え、もう一点買ってくれる「ついで買い」が増加しました。これは非常にありがたいです。遷移率が上がったことによる効果の表れだと思います。

ファストファッションサイト、ナンバーワンに向けて
トップページを全てオンリーワンに

―――― ありがとうございました。最後に何かご要望があればお聞かせ下さい。

張本氏  たとえばボーダーのTシャツを買った時に、それに似合うジーンズをコーディネートするような提案をしたいですね。購入した商品に似合う別な商品の一覧が並んで提案できれば、もっとファッションが楽しくなるのではないかと。
明細書に印刷する『デクワス. POD(プリント・オン・デマンド)』のように、実際に買った商品に対して「これが合います」というレコメンドを、購入後にお届けできるのは効果的なソリューションではないかと思います。

さらにそのコーディネートを、スマホのカメラで撮影して読み取ったら、直接、SHOPLISTで買えるようにしたり。新しい買い物体験をツクルことで、ファッションを盛り上げていけたらと思っています。

最終的には、トップページを全てオンリーワン仕様にしたいんです。画像解析や行動履歴の解析を駆使して、ユーザーさんひとり一人の趣味嗜好にあったトップページが実現できるのではと思います。たとえば新着商品が入荷されたら、「あなたはこれお好きではないですか」とプッシュで提案したり。

ファストファッションサイト、ナンバーワンであり続ける

張本氏  『デクワス.VISION』を採用してみて、サイジニアさんが開発・提供しているサービスは、我々と同じ価値観で作られているのではないかというのを感じたんです。

我々の行動指針の1つにThink Bigという考えがあります。AIはツールでしかありませんが、Think Bigに考えたときに、世の中にある課題の認識と、それを解決していくんだというベクトルが一緒だなと思いました。
たくさんのユーザーさんのために何ができるか。この行動指針を反映した新たな提供価値をサービスの中に取り入れていきたいと思っています。

これからも我々は、SHOPLISTを世の中のインフラとなるようなプロダクトにしていきたいと思います。

―――― 本日は、本当にありがとうございました。

会社情報

会社名 CROOZ SHOPLIST株式会社
事業内容 ファッション通販 SHOPLIST.com by CROOZ の企画、開発、運営
Webサイト https://shop-list.com