世の中の関係に注目する
その本を買ってみたいと思うのはなぜですか?中身が面白いとわかっているから?それとも、本に詳しいあの人が読んでいたからでしょうか。 初めて会った人を信用できるのは、いつも自分が納得するまでコミュニケーションを取るから?それとも、単純に、自分の親友の紹介だったりすることはありませんか?

これまで、情報処理といえば、いかに対象をデジタル化して扱うかが課題でした。一方、デクワスが注目するのは、あなたと何かの間の関係です。さらには、あなたとあなた以外の人との関係、あなたと関係のある何かと関係する別な何かとの関係です。 たとえば、先ほどの本の話であれば、従来の方法では、その本の内容を要約して面白さを解析しようとするかもしれません(事前に登録されたキーワードの含有率を算出したり、自然言語解析技術で文章の難易度を測定するなど)。しかし、デクワスでは、それを読んでいる人が他にどんな本を読んでいて、それを読んでいる人は他にどういう人と同じ本を読んでいて・・という点から、あなたにとっての面白さを分析します。

そう、世の中のありとあらゆる“関係”に注目するのです。


注目に値する”関係”はどこにある?
デクワスはあなたにとっての、とっておきの出くわす体験を提供するものですが、さて、そのような体験を実現するのに、デクワスが注目する関係とは一体どのようなものでしょうか?それは手に取って触れることはできるものではありませんが、実は、身の回り至る所で生まれています。たとえば、友人にメールを送る、ブログのトラックバックを張る、ECサイトで物を買う、あるいはもっと単純に、記事を読む、音楽を聴く、動画サイトでストリーミングを楽しむ・・等々、それぞれの行動の中から、最も原子的な関係を見つけることができます。

このような、あなたの行動履歴から紡ぎ出される関係は、Webが生まれる前は見過ごされてきました。それを観測し、記録する手段がなかったからです。一方、現在では、Webサーバのアクセスログ、商品のオーダーデータはもちろん、SNSでのコミュニケーションによる足あとなど、さまざまな行動履歴が蓄積されています。

はたして、そのような行動履歴を集めて意味があるのかとお考えですか?考えてみてください。一昔前は送られてくるメールなどの中身が重要であったのに、今では自分のサイトに残される足あとやレスポンスのタイミングさえも気になるはずです。そして、どんなに些細な行動のかけらだろうと、ユーザであるあなたが一貫した人格を持っている限り、そのときの直感や気持ちが行動履歴として反映されているはずです。


複雑ネットワークアプローチ
行動履歴から見出される“関係”を表現する強力なツールが、グラフであり、ネットワークです。対象物をノード、また、それら同士の関係をリンクにより表しますが、関係の非対称性や強度をリンクの向きや重みとして表現することもできます。さらに、近年、「複雑ネットワーク」と呼ばれる考え方が注目されており、それは単なる数学的表現手段を超え、システム全体に関する性質が明らかにされつつあります。


複数のユーザーがさまざまなサイトをブックマークしたときの関係

リンク構造から類似するユーザーを高速抽出

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